5月になりました。「5月病」という言葉をよく耳にしますね。
今回、うつ病の話をいたします。
「どうも、無気力」「なかなか疲れが取れない」「何も面白くない」
「朝早く目が覚める」「死んだ方が楽」「喉のつまり感」「食欲が出ない」
「仕事に行きたくない」「朝しんどい」…などなどの症状が出たら
うつ病かも。
日本では年間3万人以上自殺(大半うつ病)、20人に一人うつ病
といわれています。
うつ病は東洋医学からはどう見ているか? どう治療するか?
まずうつ病になりやすい人は神経質、責任感が強すぎる、こだわりが強
い傾向があります。
そこに突然、あるいは慢性的なストレスがかかると、なかなか
解消、脱出できなくて、考え込んで、つまり「過思(思いすぎている)」
状態になるのです。
東洋医学では「思は脾を傷つける」という言葉がまさにこの事を形容し
ていると思います。
脾というのは消化、代謝、免疫機能などを含みます。
脾が弱くなると、上手く消化、代謝できずに、「痰」が生じます。
痰が生じると、気のめぐりが悪くなる。
気の滞ることで、より脾の機能を弱らせます。悪循環の連鎖に陥ります。
だから、うつ病の治療はポイントは以下のようになります。
1.脾を元気にする補脾法
2.痰を取り除く化痰法
3.滞る気を巡らせる行気法
具体的な漢方薬を挙げれば、
補脾:オウギ、ニンジン、ブクリョウ、ビャクジュツ、チンピ、サンヤクなど
化痰:ハンゲ、バイモ、オンジ、ブクリョウ、ビャクジュツ、チンピなど
行気:サイコ、コウボク、チンピ、キジツ、ソヨウ、コウブシなど
よく使う漢方は以下の種類を含みます。
六君子湯、半夏厚朴湯、小柴胡湯、香蘇散、柴朴湯、加味帰脾湯、加味逍遥散、
柴胡桂枝乾姜湯。
具体的な使い方はまた個人の体質、症状、自律神経失調などの状況を加減して
治療します。必要な場合には西洋薬の治療が必要だが、軽い場合あるいは西洋薬
が使えない場合には漢方治療がかなり効果的ですので、お薦めです。
当然、漢方相談のときに、物事に対する考え方、日頃の注意点を指導する事
も大切です。
ストレスの現代社会には、普段からストレスのたまらないようにしましょう。
ココで助言いたします。
1.人生80%主義にしましょう。
何でも100%達成しないと気がすまない方は要注意。
2.適当な運動しましょう。
3.同僚、家族、友達とよくおしゃべりしましょう。
4.マッサージ、鍼灸などのリラックスタイムを作りましょう。
5.春にはねぎ、生姜、韮などの温性のものをよくとりましょう。
消化促進、気のめぐりを良くすることが出来るからです。
6.症状があればお早めに相談や治療を受けましょう。
皆さんの健勝と幸せをお祈りします。
また、今度お会いましょう。